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抗てんかん薬への出生前曝露で自閉スペクトラム症リスク上昇

2024年4月18日  New England Journal of Medicine

米国で、妊娠中の母親の抗てんかん薬の使用が子どもの神経発達障害のリスクに及ぼす影響を、医療利用データベースを用いたコホート研究で検討。妊娠19週から出産までの処方箋の調剤に基づいてトピラマート、バルプロ酸(陽性対照)、ラモトリギン(陰性対照)への曝露を定義し、トピラマートに曝露された児の自閉スペクトラム症のリスクを妊娠中にいずれの抗てんかん薬にも曝露されなかった児と比較した。 8歳時点での自閉スペクトラム症の推定累積発生率は、非曝露児全体(4,199,796例)で1.9%だった。てんかんのある母親から生まれた児に限ると、非曝露児(8,815例)が4.2%、トピラマート曝露児(1,030例)が6.2%、バルプロ酸曝露児(800例)が10.5%、ラモトリギン曝露児(4,205例)が4.1%だった。傾向スコアで補正したハザード比(非曝露との比較)は、トピラマート曝露が0.96(95%CI 0.56~1.65)、バルプロ酸曝露が2.67(同1.69~4.20)、ラモトリギン曝露が1.00(同0.69~1.46)だった。...